kintone Flow サブテーブル関数リファレンス

このページでは、kintone Flow
プラグインのサブテーブルカテゴリに含まれる関数の使い方を解説します。

各関数の概要・パラメータ・活用シーンをまとめています。


kintone
標準のサブテーブル計算の限界

kintone
標準の計算フィールドでは、サブテーブル(テーブルフィールド)に対して以下の操作ができません

やりたいこと kintone 標準 kintone Flow
テーブル内の数値列を合計 計算フィールドで SUM 可能
テーブル内の数値列を平均
テーブルの行数を数える
テーブル内の最大値・最小値
テーブル内の文字列を連結
テーブルから重複行を除去
テーブル内の日付の最大値・最小値

kintone 標準で可能なのは、計算フィールドの SUM
によるテーブル内合計のみです。平均・件数・最大最小値・文字列操作はすべて
kintone Flow でのみ実現できます。


サブテーブル関数の全体像

グループ 関数 できること
集計 SUBTABLE_SUM, SUBTABLE_AVG, SUBTABLE_COUNT, SUBTABLE_MAX,
SUBTABLE_MIN
テーブル内の数値・日付を集計
文字列操作 SUBTABLE_JOIN テーブル内の値を区切り文字で連結
データ操作 SUBTABLE_UNIQUE テーブルから重複行を除去

1. 集計関数

SUBTABLE_SUM —
テーブル内の数値を合計する

サブテーブル内の指定した数値列の合計値を返します。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
サブテーブルフィールド 集計対象のサブテーブル サブテーブルフィールドを選択
集計対象列 合計する数値列 サブテーブル内の数値・計算フィールドを選択
保存先フィールド 合計値を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

活用シーン

  • 見積・請求の合計金額:
    明細テーブルの小計列を合計し、合計金額フィールドに自動セット
  • 勤怠の総労働時間: 日別テーブルの労働時間を合計

kintone 標準との違い: kintone
標準の計算フィールドでも SUM(テーブル内数値フィールド)
で合計は可能です。ただし、kintone Flow
では合計結果を保存後のトリガー条件分岐と組み合わせることで、合計金額に応じた通知やフィールドの自動更新が可能です。


SUBTABLE_AVG —
テーブル内の数値の平均を求める

サブテーブル内の指定した数値列の平均値を返します。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
サブテーブルフィールド 集計対象のサブテーブル サブテーブルフィールドを選択
集計対象列 平均を求める数値列 サブテーブル内の数値・計算フィールドを選択
保存先フィールド 平均値を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

活用シーン

  • 商品の平均単価:
    明細テーブルの単価列の平均を自動算出
  • 試験の平均点:
    科目別テーブルの点数列の平均を計算

SUBTABLE_COUNT —
テーブルの行数を数える

サブテーブルの行数(レコード数)を返します。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
サブテーブルフィールド 行数を数えるサブテーブル サブテーブルフィールドを選択
保存先フィールド 行数を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

活用シーン

  • 明細行数の表示:
    見積書の品目数を自動カウントし、「品目数: 5件」のように表示
  • 入力完了チェック:
    テーブルの行数が0の場合に警告を表示(条件分岐と組み合わせ)

SUBTABLE_MAX —
テーブル内の最大値を取得する

サブテーブル内の指定した列の最大値を返します。数値フィールドだけでなく日付フィールドにも対応しています。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
サブテーブルフィールド 対象のサブテーブル サブテーブルフィールドを選択
集計対象列 最大値を求める列 数値・計算・日付・日時フィールドを選択
保存先フィールド 最大値を保存するフィールド 対応する型のフィールドを選択

活用シーン

  • 最高額の特定:
    明細テーブルから最も高額な品目の金額を取得
  • 最新日付の特定:
    活動履歴テーブルから最も新しい活動日を取得し、「最終活動日」フィールドに自動セット
  • 納品スケジュール管理:
    品目別の納品予定日のうち最も遅い日付を全体の納品完了予定日として設定

SUBTABLE_MIN —
テーブル内の最小値を取得する

サブテーブル内の指定した列の最小値を返します。SUBTABLE_MAX
と同様に、数値・日付の両方に対応しています。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
サブテーブルフィールド 対象のサブテーブル サブテーブルフィールドを選択
集計対象列 最小値を求める列 数値・計算・日付・日時フィールドを選択
保存先フィールド 最小値を保存するフィールド 対応する型のフィールドを選択

活用シーン

  • 最安値の特定:
    仕入先テーブルから最も安い仕入価格を取得
  • 最古の日付:
    契約履歴テーブルから初回契約日を取得

2. 文字列操作

SUBTABLE_JOIN —
テーブル内の値を連結する

サブテーブル内の指定した列の値を、区切り文字で連結した文字列を返します。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
サブテーブルフィールド 対象のサブテーブル サブテーブルフィールドを選択
対象列 連結する値の列 サブテーブル内のフィールドを選択
区切り文字 値の間に挿入する文字 カンマ / セミコロン / パイプ / スラッシュ / ハッシュ / 改行 /
その他
保存先フィールド 連結結果を保存する文字列フィールド 文字列フィールドを選択

対象列に使用可能なフィールドタイプ

文字列(1行・複数行)、数値、計算、日付、日時、チェックボックス、ラジオボタン、複数選択、ドロップダウン、ユーザー選択、組織選択、グループ選択

活用シーン

  • 品目一覧の要約: 見積明細の商品名を「商品A, 商品B,
    商品C」のようにカンマ区切りで要約
  • 担当者一覧:
    作業者テーブルの担当者名を改行区切りで連結し、一目で確認
  • メール本文への埋め込み:
    テーブル内容を文字列化して通知メッセージに組み込み

出力例

対象列の値 区切り文字 出力結果
商品A, 商品B, 商品C カンマ 商品A,商品B,商品C
田中, 鈴木, 佐藤 改行 田中(改行)鈴木(改行)佐藤
100, 200, 300 パイプ 100\|200\|300

3. データ操作

SUBTABLE_UNIQUE —
テーブルから重複行を除去する

サブテーブルから、指定した列の組み合わせが重複する行を除去します。複数の列を指定した場合、すべての列の値が一致する行のみが重複と判定されます。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
サブテーブルフィールド 対象のサブテーブル サブテーブルフィールドを選択
ユニーク判定列 重複判定に使う列(複数指定可) サブテーブル内のフィールドを選択

判定の仕組み

商品名 カテゴリ ユニーク判定列: 商品名のみ ユニーク判定列: 商品名+カテゴリ
商品A 食品 残す 残す
商品A 飲料 除去 残す
商品B 食品 残す 残す
商品A 食品 除去 除去

活用シーン

  • 重複品目の除去:
    インポートデータのサブテーブルから重複レコードを除外
  • ユニーク値の集計前処理: 重複を除去してから
    SUBTABLE_COUNT で件数を数えることで、ユニーク件数を取得

集計関数の比較表

関数 返却値 対応フィールドタイプ 用途
SUBTABLE_SUM 合計値(数値) 数値, 計算 金額の合計、時間の合計
SUBTABLE_AVG 平均値(数値) 数値, 計算 平均単価、平均点
SUBTABLE_COUNT 行数(数値) 数値, 計算, 文字列, チェックボックス, 複数選択 品目数、記録件数
SUBTABLE_MAX 最大値(数値 or 日付) 数値, 計算, 日付, 日時 最高額、最新日付
SUBTABLE_MIN 最小値(数値 or 日付) 数値, 計算, 日付, 日時 最安値、最古日付
SUBTABLE_JOIN 連結文字列 文字列, 数値, 日付 他 一覧テキスト作成
SUBTABLE_UNIQUE 重複除去テーブル 文字列, 数値, 日付 他 データクレンジング

関数一覧(クイックリファレンス)

関数名 説明 返却型
SUBTABLE_SUM サブテーブルの数値列を合計 数値
SUBTABLE_AVG サブテーブルの数値列の平均 数値
SUBTABLE_COUNT サブテーブルの行数 数値
SUBTABLE_MAX サブテーブルの最大値(数値・日付) 数値 or 日付
SUBTABLE_MIN サブテーブルの最小値(数値・日付) 数値 or 日付
SUBTABLE_JOIN サブテーブルの値を区切り文字で連結 文字列
SUBTABLE_UNIQUE サブテーブルの重複行を除去 テーブル

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