kintone Flow 関連レコード関数リファレンス

このページでは、kintone Flow
プラグインの関連レコードカテゴリに含まれる関数の使い方を解説します。

各関数の概要・パラメータ・活用シーンをまとめています。


kintone
標準のクロスアプリ参照の限界

kintone
標準では、他のアプリのデータを参照する手段はルックアップ関連レコード一覧の2つです。しかし、いずれも集計機能を持ちません。

やりたいこと kintone 標準 kintone Flow
他アプリから1件の値を取得(ルックアップ)
関連レコードの一覧表示
関連レコードの数値を合計
関連レコードの数値の平均
関連レコードの件数をカウント
関連レコードの最大値・最小値
条件付きで関連レコードを絞り込んで集計
関連レコードフィールドを使わずにアプリ間集計

関連レコード関数の全体像

関数 できること
RELATED_SUM 関連レコードの数値列を合計
RELATED_AVG 関連レコードの数値列の平均
RELATED_COUNT 関連レコードの件数をカウント
RELATED_MAX 関連レコードの数値列の最大値
RELATED_MIN 関連レコードの数値列の最小値
RELATED_LOOKUP 関連レコードから値を1件取得

2つの指定方法 — 簡易版と詳細版

すべての RELATED_*
関数は、参照先アプリの指定方法として2つのモードを持っています。

簡易版(フィールドタブ)

kintone
関連レコード一覧フィールドを選択する方法です。関連レコード一覧フィールドに設定済みの参照条件がそのまま使われます。

  • 設定が簡単(フィールドを選ぶだけ)
  • 関連レコード一覧フィールドの設定に依存する

詳細版(アプリ一覧タブ)

アプリ一覧から参照先アプリを直接選択する方法です。関連レコード一覧フィールドがなくても、任意のアプリを参照できます。

  • 関連レコード一覧フィールドが不要
  • 動的絞り込み条件を自由に設定できる
  • 柔軟だが設定項目が多い

動的絞り込み条件

詳細版(アプリ一覧タブ)では、動的絞り込み条件を設定できます。
現在のレコードのフィールド値を使って、参照先アプリのレコードを動的に絞り込みます。

設定方法

各条件は以下のペアで構成されます。

設定項目 説明
絞り込み条件(現在のアプリ) 現在のレコードのフィールドを選択
検索対象(参照先アプリ) 参照先アプリのフィールドを選択

「+条件追加」ボタンで複数の条件を追加でき、すべての条件に一致するレコードのみが集計対象になります(AND条件)。

活用例:
現在のレコードの「カテゴリ」フィールドの値で参照先の「商品カテゴリ」を絞り込み、該当する商品の売上だけを合計する。


集計関数

参照先アプリのレコードから、指定した数値列の合計値を返します。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
参照元 関連レコードフィールド or アプリID フィールドタブ / アプリ一覧タブ
集計対象フィールド 合計する数値列 参照先アプリの数値・計算フィールドを選択
絞り込み条件 動的フィルタ(任意) 条件ペアを追加
保存先フィールド 合計値を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

活用シーン

  • 予実管理:
    案件管理アプリから、関連する実績アプリのレコードの金額を合計し、「実績合計」フィールドに自動セット
  • 顧客別売上集計:
    顧客マスタの各レコードに、売上アプリの該当顧客分の売上合計を表示
  • プロジェクト工数集計:
    プロジェクト管理アプリに、工数記録アプリの関連レコードの作業時間を合計

参照先アプリのレコードから、指定した数値列の平均値を返します。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
参照元 関連レコードフィールド or アプリID フィールドタブ / アプリ一覧タブ
集計対象フィールド 平均を求める数値列 参照先アプリの数値・計算フィールドを選択
絞り込み条件 動的フィルタ(任意) 条件ペアを追加
保存先フィールド 平均値を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

活用シーン

  • 顧客別平均単価:
    注文アプリの該当顧客分の単価の平均を算出
  • 従業員別平均評価:
    評価アプリの各従業員の評価スコアの平均を計算

参照先アプリの該当レコード数を返します。他の集計関数と異なり、集計対象フィールドの指定は不要です。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
参照元 関連レコードフィールド or アプリID フィールドタブ / アプリ一覧タブ
絞り込み条件 動的フィルタ(任意) 条件ペアを追加
保存先フィールド 件数を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

活用シーン

  • 案件数の表示:
    顧客マスタに、該当顧客の案件レコード数を自動表示
  • 対応履歴件数:
    問い合わせ管理に、関連する対応履歴の件数を表示
  • 在庫チェック:
    商品マスタに、該当商品の注文件数を表示し、一定数以上で警告

参照先アプリのレコードから、指定した数値列の最大値を返します。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
参照元 関連レコードフィールド or アプリID フィールドタブ / アプリ一覧タブ
集計対象フィールド 最大値を求める数値列 参照先アプリの数値・計算フィールドを選択
絞り込み条件 動的フィルタ(任意) 条件ペアを追加
保存先フィールド 最大値を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

活用シーン

  • 最高評価の取得:
    商品マスタに、レビューアプリの最高評価スコアを表示
  • 直近の最大受注額:
    顧客マスタに、過去の受注の最大金額を表示

参照先アプリのレコードから、指定した数値列の最小値を返します。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
参照元 関連レコードフィールド or アプリID フィールドタブ / アプリ一覧タブ
集計対象フィールド 最小値を求める数値列 参照先アプリの数値・計算フィールドを選択
絞り込み条件 動的フィルタ(任意) 条件ペアを追加
保存先フィールド 最小値を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

活用シーン

  • 最低仕入価格:
    商品マスタに、仕入アプリの最低仕入価格を表示
  • 初回取引日:
    顧客マスタに、取引アプリの最も古い日付を取得

値取得関数

参照先アプリから条件に一致するレコードの値を1件取得して返します。kintone
標準のルックアップと異なり、動的絞り込み条件とフロー実行時の自動取得が可能です。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
参照元 関連レコードフィールド or アプリID フィールドタブ / アプリ一覧タブ
取得対象フィールド 参照先アプリから取得するフィールド 参照先アプリのフィールドを選択
絞り込み条件 動的フィルタ(任意) 条件ペアを追加
デフォルト値 該当レコードがない場合の値 テキスト入力
保存先フィールド 取得した値を保存するフィールド 文字列 or 数値フィールドを選択

kintone 標準のルックアップとの違い

機能 kintone ルックアップ RELATED_LOOKUP
手動で検索・選択
フロー実行時に自動取得
動的絞り込み条件
該当なし時のデフォルト値
関連レコードフィールド不要で利用

活用シーン

  • マスタ参照の自動化:
    商品コード入力時に、商品マスタアプリから商品名・単価を自動取得
  • 最新ステータスの取得:
    案件管理に、進捗管理アプリの最新ステータスを自動反映
  • 為替レートの適用:
    通貨フィールドの値に基づいて、為替マスタアプリから当日レートを自動取得

集計関数の比較表

関数 返却値 集計対象フィールド 用途
RELATED_SUM 合計値(数値) 必要 金額の合計、時間の合計
RELATED_AVG 平均値(数値) 必要 平均単価、平均スコア
RELATED_COUNT 件数(数値) 不要 レコード件数
RELATED_MAX 最大値(数値) 必要 最高値、最新日付
RELATED_MIN 最小値(数値) 必要 最低値、最古日付
RELATED_LOOKUP 単一値 必要(取得対象) 1件のレコードから値を取得

関数一覧(クイックリファレンス)

関数名 説明 返却型
RELATED_SUM 関連レコードの数値列を合計 数値
RELATED_AVG 関連レコードの数値列の平均 数値
RELATED_COUNT 関連レコードの件数 数値
RELATED_MAX 関連レコードの最大値 数値
RELATED_MIN 関連レコードの最小値 数値
RELATED_LOOKUP 関連レコードから値を1件取得 文字列 or 数値

リリース通知を受け取る

ビジュアルフローエディタで、kintoneの業務自動化を体験してください。
30日間の無料トライアルですべての機能をお試しいただけます。