Flow for kintone の計算値アクション ― WORKDAYで営業日後の日付を自動セットする

この記事で解説すること

  • 計算値アクション「フィールド値を自動で更新」の選び方と設定手順
  • WORKDAY アクション ― 土日を除いた営業日後の日付を自動計算する仕組み
  • 固定値アクションとの設定UIの違い

固定値アクションとの違い

前回の記事では「フィールド値を固定値で更新」を使い、確度を「100%」に自動セットしました。固定値アクションは「常に同じ値を入れる」ときに使います。

一方、「次回アクション日 = 今日から5営業日後」のような設定は固定値では実現できません。フローを実行するたびに「今日」が変わるからです。このような場合に使うのが 計算値アクション です。

比較項目固定値アクション計算値アクション
書き込む値あらかじめ決めた固定の値実行時に計算した動的な値
設定方法ドロップダウン・テキスト入力などで値を選ぶアクションテンプレートを選び、パラメータを設定する
向いている用途ステータス確定、選択肢のセット日付計算、営業日数の加算

固定値アクションの設定パネルでは、確度フィールドの選択肢(100%/80%/60%…)がラジオボタンで並ぶシンプルな構造です。


実際のシナリオ:商談フェーズ変更時に次回アクション日を自動計算

案件管理アプリを例にします。前の記事で作成した「商談フェーズ変更時に確度をリアルタイム更新」フロー(フィールド値変更トリガー + SWITCH)に、次回アクション日の自動計算を追加します。

やりたいこと: 「商談フェーズ」を変更したとき、「次回アクション日」に今日から5営業日後の日付を自動でセットする。

営業担当者が商談フェーズを更新するだけで、次のフォロー期日が土日を除いた5営業日後に自動設定されます。日程を手で計算する手間も、入力漏れも防げます。

完成後のフロー構成

[フィールド値変更: 商談フェーズ]
  → [次回アクション日 = 今日から5営業日後]  ← 今回追加
  → [SWITCH: 商談フェーズの値]
    → 受注   → [確度 = 100%]
    → 内示   → [確度 = 80%]
    → 提案中 → [確度 = 60%]
    → 商談予定 → [確度 = 40%]

WORKDAYアクションはSWITCHの手前に置くことで、どのフェーズに変更しても必ず次回アクション日が更新されます。


設定の流れ

1. 既存フローのエディタを開く

「商談フェーズ変更時に確度をリアルタイム更新」フローの鉛筆アイコンをクリックしてエディタを開きます。トリガーノードとSWITCHノードの間にある「+」ボタンをクリックし、「アクション」を選択します。

2. アクションを検索する

「アクションを選択」ダイアログが開きます。検索欄に「営業日」と入力します。

3件の結果が表示されます。今回は土日を除く基本的な営業日計算を行うため「営業日を計算したい時(土日休み)」を選択します。

3. パラメータを設定する

アクションを選ぶと「フィールド値を自動で更新」設定画面が直接開きます。関数式を手入力するのではなく、各パラメータをガイドに従って設定します。

パラメータ設定値意味
開始日付プリセット「0日後」フロー実行当日(今日)を起点にする
営業日数固定値「5」5営業日後を計算する
祝日を除外するON土日に加えて祝日もスキップする
保存先フィールド(営業日)次回アクション日計算結果をこのフィールドに書き込む

開始日付のプリセット「0日後」は実行当日を意味します。毎回実行した日が起点になるため、「今日から5営業日後」が自動で計算されます。

「完了」をクリックして設定を保存します。

4. フローを保存・確認する

キャンバスにWORKDAYアクションが追加されました。左パネルに「WORKDAY / days: 5 / excludeHolidays: true / → 次回アクション日」が表示されており、設定内容を確認できます。


WORKDAYアクションのポイント

土日スキップの動作

今日が木曜日の場合、5営業日は「金・月・火・水・木」とカウントされ、翌週の木曜日が結果になります(土日は飛ばす)。

祝日除外の条件

「祝日を除外する」をONにすると、土日に加えて祝日もスキップされます。Flow for kintone の共通設定で独自の「休暇アプリ」を設定している場合は、祝日と独自休暇日の両方、または独自休暇日のみを除外対象にすることもできます。

営業日数にフィールドや関数を使う

今回は「固定値 5」を使いましたが、「フィールド」タブを選ぶと他のフィールドの値を日数として使えます。「フォロー日数」フィールドの値を使うなど、柔軟な設定が可能です。


動作確認

案件管理アプリのレコードを編集画面で開き、「商談フェーズ」を変更してみます。

変更前(内示・20%・次回アクション日 2025-09-15)

変更後(提案中・60%・次回アクション日 2026-03-06)

商談フェーズを「内示」から「提案中」に変更したところ、確度が60%に(SWITCH通り)、次回アクション日が2026-03-06(2026-03-01から5営業日後)に更新されました。保存前にリアルタイムで反映されているのがフィールド値変更トリガーの特徴です。


まとめ

項目内容
アクション名フィールド値を自動で更新(WORKDAY)
用途実行日を起点にした営業日後の日付を自動計算
設定方法テンプレートを選び、開始日付・日数・保存先を設定
固定値との違い実行のたびに異なる日付が計算される
土日・祝日土日は自動スキップ。祝日除外はON設定で対応。休暇アプリで独自休暇も追加可

固定値アクションと計算値アクションを使い分けることで、kintone の自動化の幅が広がります。「常に同じ値を入れる」なら固定値、「実行タイミングに応じた値を計算する」なら計算値アクションのテンプレートを選ぶ、というシンプルな判断基準で選んでください。

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