Flow for kintone の固定値アクション ― フィールドの型ごとに変わる設定UIとプリセット日付の使い方

この記事で解説すること

  • 「フィールド値を固定値で更新」アクションの基本動作
  • フィールドの型(ドロップダウン / テキスト / 数値 / 日付)によって設定UIが変わる仕組み
  • 日付型フィールドで使える「プリセット」機能 ― 実行日を基準にした相対的な日付設定

「フィールド値を固定値で更新」アクションとは

Flow for kintone のアクションには大きく2種類あります。「固定値で更新」と「計算値で更新」です。

「固定値で更新」は、条件が成立したときに 決まった値をフィールドに書き込む アクションです。関数や数式は使いません。「受注したら確度を必ず100%にする」「ステータスが変わったら担当者を自動でセットする」といった、常に同じ値を入れたい場面に向いています。


実際のシナリオ:受注時に受注予定日を自動セット

前回の記事までで作成した「商談フェーズに応じたフィールド自動更新」フロー(保存後トリガー)には、すでに「商談フェーズ = 受注のとき確度を100%にする」アクションが入っています。

今回はこのフローの YES 分岐に「受注予定日を今日の日付で自動セット」するアクションを1つ追加します。

[保存後]
  → [IF: 商談フェーズ = 受注]
    → はい → [受注予定日 = 今日]  ← 今回追加
              → [確度 = 100%]     ← 既存
    → いいえ → [IF: 失注/保留/中止]
                 → はい → [次回アクション日 = 空白]

「確度 = 100%」は固定値タブで選択肢を選ぶシンプルな設定です。一方「受注予定日 = 今日」は、毎回実行日が変わるため固定日付では対応できません。ここで登場するのが「プリセット」タブです。


固定値タブとプリセットタブの違い

「フィールド値を固定値で更新」アクションで日付型フィールドを選択すると、設定エリアに2つのタブが現れます。

タブ動作向いている場面
固定値設定時に指定した日付が毎回入る締め日など、常に同じ日付でよい場合
プリセット実行した日を基準に相対的な日付が入る実行日・翌日・N日後など、実行タイミングに応じた日付を入れたい場合

プリセットの「0 日 前」は実行当日を意味します。「受注した日にそのままの日付で受注予定日をセットしたい」という場合は「0日前(または0日後)」を選択します。

「実行時の値(現在)」には今日の日付がプレビュー表示されます。実際にフローが動くたびに、その実行日の日付がセットされます。


既存の固定値アクション(確度)との比較

確度フィールドは「ドロップダウン」型です。固定値アクションでドロップダウンを選択すると、フィールドの選択肢(100% / 80% / 60% …)がラジオボタンで一覧表示されます。

存在しない値を誤って入力することがなく、設定ミスを防げます。


フィールドの型ごとに変わる設定UI

「フィールド値を固定値で更新」アクションの設定UIは、選択するフィールドの型によって自動的に切り替わります。

ドロップダウン ― 選択肢リスト

フィールドの選択肢がラジオボタンで表示されます。存在する選択肢の中から選ぶ形式です。

テキスト ― 自由入力欄

一行テキスト欄が表示されます。担当部署名の固定値や定型文のセットに使います。

数値 ― 数値入力欄

数値入力欄が表示されます。純粋な数値を入力します。

日付 ― 固定値 or プリセット

固定値タブとプリセットタブが切り替えられます。特定の日付を毎回セットしたい場合は固定値タブ、実行日基準の相対日付を使う場合はプリセットタブを選択します。


動作確認

設定を保存・有効化した後、案件管理アプリのレコードで動作を確認します。

変更前(商談フェーズ: 提案中)

変更後(商談フェーズ: 受注 で保存)

商談フェーズを「受注」に変えて保存すると、確度が「100%」に、受注予定日が保存したその日の日付に自動更新されます。


まとめ

ポイント内容
用途条件成立時に決まった値をフィールドに書き込む
関数・計算不要
型ごとのUIドロップダウン / テキスト / 数値 / 日付 でUIが自動切替
プリセット(日付型)実行日基準の相対日付(0日前=実行当日)を設定できる

「固定値で更新」は設定がシンプルで、ステータス連動・初期値セット・自動アサインなど幅広い場面に使えます。

実行のたびに計算した値を入れたい場合(今日から5営業日後の日付など)は、次の記事「フィールド値更新(計算値)」で説明するアクションを使います。

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