Flow for kintone 数学関数リファレンス

このページでは、Flow for kintone
プラグインの数学カテゴリに含まれる関数の使い方を解説します。

各関数の概要・パラメータ・活用シーンをまとめています。


kintone 標準の計算との比較

kintone 標準の計算フィールドでも
SUM(サブテーブル合計)や四則演算は可能です。Flow for kintone
の数学関数は、標準では利用できない統計関数複数フィールドの集計を追加します。

やりたいこと kintone 標準 Flow for kintone
四則演算(+, -, *, /)
四捨五入(ROUND)
切り上げ(CEIL)/ 切り捨て(FLOOR)
複数フィールドの合計・平均
最大値・最小値(複数フィールド間)
中央値(MEDIAN)
標準偏差(STDEV)
パーセンタイル(PERCENTILE)
最頻値(MODE)

数学関数の全体像

グループ 関数 できること
端数処理 ROUND, CEIL, FLOOR 四捨五入・切り上げ・切り捨て
集計 SUM, AVERAGE, COUNT, MAX, MIN 合計・平均・件数・最大・最小
統計 MEDIAN, MODE, STDEV, PERCENTILE 中央値・最頻値・標準偏差・百分位数
演算 ABS, MOD, POWER, SQRT 絶対値・余り・べき乗・平方根
その他 RANDBETWEEN ランダム整数の生成

1. 端数処理

ROUND — 四捨五入する

指定した桁数で数値を四捨五入します。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
四捨五入する数値 フィールド参照 / 固定値
小数点以下の桁数 何桁で丸めるか(省略時: 0) 数値入力
保存先フィールド 結果を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

桁数の指定例

入力値 桁数 結果
1234.567 2 1234.57
1234.567 0 1235
1234.567 -2 1200

CEIL — 切り上げる

指定した桁数で数値を切り上げます。

FLOOR — 切り捨てる

指定した桁数で数値を切り捨てます。

3関数の比較

入力値 桁数 ROUND CEIL FLOOR
1234.55 1 1234.6 1234.6 1234.5
1234.44 1 1234.4 1234.5 1234.4
1234.55 0 1235 1235 1234

活用シーン

  • 消費税の端数処理:
    税額を切り捨て(FLOOR)で計算
  • 割引後価格: 割引計算結果を四捨五入(ROUND)
  • 数量の切り上げ:
    必要資材の数量を切り上げ(CEIL)

2. 集計

SUM — 数値を合計する

複数の数値フィールドの値を合計します。

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
合計する数値 複数の数値フィールド(追加可能) フィールドを選択
保存先フィールド 合計値を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

活用シーン

  • 複数フィールドの合算: 基本給 + 手当1 + 手当2 +
    手当3 = 総支給額
  • スコアの合計: 複数評価項目のスコアを合計

kintone 標準との違い: kintone
標準の計算フィールドでも + 演算子で合計できますが、kintone
Flow では合計結果をトリガーや条件分岐と連携できます。

AVERAGE — 平均を求める

複数の数値フィールドの平均値を返します。

COUNT — 値の個数を数える

複数のフィールドのうち、値が入っているものの個数を返します。

パラメータ(COUNT固有)

パラメータ 説明 設定方法
カウントする値 複数のフィールド(追加可能) フィールドを選択
カウント対象の選択 数値のみ / 全角半角含む 選択
保存先フィールド 個数を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

MAX — 最大値を取得する

複数の数値または日付フィールドから最大値を返します。日付フィールドにも対応しており、最も新しい日付を取得できます。

MIN — 最小値を取得する

MAX の逆で、最小値(最も古い日付)を返します。

活用シーン

  • 複数見積の最安値: 見積A金額, 見積B金額,
    見積C金額の中から最安値を取得
  • 最新日付の取得: 作成日, 更新日,
    確認日の中で最も新しい日付を取得
  • 入力項目数の確認:
    複数フィールドのうち入力済みの個数をカウント

3. 統計

kintone 標準には統計関数がありません。Flow for kintone
では以下の統計関数が利用可能です。

関数 説明 返却値の例
MEDIAN 中央値(データを並べたときの中央の値) データ: 10, 20, 30, 40, 50 → 30
MODE 最頻値(最も多く出現する値) データ: 10, 20, 20, 30 → 20
STDEV 標準偏差(データのばらつきの度合い) データ: 10, 20, 30 → 10
PERCENTILE 百分位数(指定%に位置する値) データ: 10〜100、75% → 75

パラメータ(共通)

パラメータ 説明 設定方法
数値 集計対象の数値フィールド(複数指定可) フィールドを選択(サブテーブル内数値も可)
保存先フィールド 結果を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

活用シーン

  • 評価の中央値:
    アンケートの回答スコアの中央値を算出(外れ値の影響を受けにくい)
  • 品質管理:
    製品検査データの標準偏差を算出し、ばらつきを監視
  • パーセンタイル分析:
    営業成績の上位25%のラインを算出

4. 演算

関数 説明 入力例 出力例
ABS 絶対値を返す -15 15
MOD 割り算の余り 17 ÷ 5 2
POWER べき乗を計算 2の10乗 1024
SQRT 平方根を返す 144 12

活用シーン

  • 偶数・奇数の判定: MOD
    で2で割った余りをチェック(条件分岐と組み合わせ)
  • 差額の絶対値: ABS
    で予算と実績の差を常に正の値で表示

5. ランダム整数

RANDBETWEEN —
指定範囲のランダム整数を生成する

パラメータ

パラメータ 説明 設定方法
最小値 範囲の下限 数値入力
最大値 範囲の上限 数値入力
保存先フィールド 結果を保存する数値フィールド 数値フィールドを選択

活用シーン

  • 抽選番号の生成:
    応募管理アプリで抽選番号を自動付与
  • テストデータの作成:
    ダミーの数値データを自動生成

関数一覧(クイックリファレンス)

関数名 グループ 説明 返却型
ROUND 端数処理 四捨五入 数値
CEIL 端数処理 切り上げ 数値
FLOOR 端数処理 切り捨て 数値
SUM 集計 合計 数値
AVERAGE 集計 平均 数値
COUNT 集計 個数 数値
MAX 集計 最大値(数値・日付) 数値 or 日付
MIN 集計 最小値(数値・日付) 数値 or 日付
MEDIAN 統計 中央値 数値
MODE 統計 最頻値 数値
STDEV 統計 標準偏差 数値
PERCENTILE 統計 百分位数 数値
ABS 演算 絶対値 数値
MOD 演算 余り 数値
POWER 演算 べき乗 数値
SQRT 演算 平方根 数値
RANDBETWEEN その他 ランダム整数 数値

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